猫楠

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

新幹線の中で読んだ。南方熊楠の生涯を水木しげるが猫の視点から描いた漫画。 ちょっと前に粘菌図鑑を本屋で立ち読みしてから気になっていた。 粘菌にみせられて情熱的に動きまくる壮年期から徐々に老いて、最後に止まった時計のように動かなくなるまでがかかれてます。

Wikipediaにも熊楠の特技は、いつでもどこでもすぐゲロをはけることとあったけど漫画の中でもすぐゲローっとしていた。はげしくゲロまみれ。新陳代謝はげしすぎる。この強烈な生命のきらめきが、徐々に老いてゲロも吐かなくなり最後に消えてしまう。その様を、淡々と書いてる水木しげるのスタンスが好ましい。