時間展


「時間展」にいってきた。経済ってそういうことだったのか会議を読んだことしかなかったぐらいなお人だったのだが、佐藤雅彦トークセッションも聞いてきた。そのときとったメモ書きは以下の通り。

映像をつくるとき、音からつくる

共時性(シンクロ)

  • 音と映像の共時性
  • 映像と映像の共時性
    • かみとはさみ
      • 2画面、左画面で折り紙を折ったり切ったりする様子。右画面で左に時系列を合わせたまま展開図を表示。
      • SKCの学生さんの作品
    • フレーミー
      • 右画面は犬(フレーミー)を中心、右画面はその犬にいるノミを拡大して同時系列で表示。
  • 行為と映像の共時性
    • 21世紀如意棒@Icc →http://jp.youtube.com/watch?v=ZeSZsBwnp8c
      • 棒を差し入れると、 動きと同期して映像が流れるのだが、この映像が感覚を狂わす。棒の画像がひもになって結び目できたり、ワープしたり、時刻が表示したり、木構造が徐々にあらわれて北海道が表示されたり。
      • 北海道はやりすぎた。アレはよくない。逆にひもが一番よい(感覚が狂う意味で)

順序性

  • タランティーノ…順序を観客に編集させる喜びを観客に与えることを映画に持ち込んだ。
  • カローラ2にのって →http://jp.youtube.com/watch?v=VNMu7TnPfm4
    • 4コママンガとおなじ起承転結をCMでやってみた
    • 小沢健二もそのころ超キてた
    • たった2秒ごとの画像で視聴者に状況が伝わるかどうか不安だった。フランスでの撮影だったが、事前にビデオコンテを日本でとるほど準備した。
  • JR東日本 答えは15秒後 →http://jp.youtube.com/watch?v=lLgAhaWCQRM
    • 15秒後ほんとにキョンキョンが映るのか、が視聴者の最大の関心となった
    • 間の15秒のCM効果が薄れる(奪う勢いで)
  • 「いたちのたぬき」
    • 最初になぞかけ、あとで謎解き。

時間の視覚化

まとめ

  • 理論が先、アイデアがあと
    • ニュートンもリンゴが落ちたから重力に気づいていたわけではなく、重力についてかんがえてたから、リンゴが落ちたとき気づいた。
    • エドワード・マイブリッジの高速連続撮影で、疾走中の馬の脚は4本ともが同時に地面を離れている瞬間があるのかどうかを明確にした。
  • 時間軸を持って真実を暴く
  • ある理論に気づくと物の見方が変わる
  • アクチュアルな映像とアニメーションはその特性に応じて使い分ける必要がある

学生さんの展示もおもしろかった。とくに「Dancingo」「PhotoLoop」「CastOven」が。時間の価値を変えるという発想がよかったです。「kaleido Calender」は一番時間の価値と真っ正面に取り組んでいて、だから相当難しそう。他の人みたいなうまい逃げ道がなく超求道的だった。なんか一番考えさせられる作品ではあったです。