ゴーストワールド

ゴーストワールド [DVD]
この当時、スカーレット・ヨハンソンは15歳だったってことに驚き。
以下、感想(ネタばれ含む)


ソーラバーチが演じる、自分の美意識に絶対の自信があるだけのブスが、高校卒業後、自分には目標も才能も居場所も何もないのに気づき、全てから逃走する話。
正直、超痛々しくて見てられません。涙が出そう。社会と折り合うのが自覚的に困難な人もいるのだ。そして、自分も幽霊バスに乗る側の人なんだと突きつけられているような気がする。
これを監督したテリー・ツワイゴフテリー・ズウィコフ)は、これを一種の審判映画として作ったに違いないと思う。主人公に感情移入できるかできないかで観客を評価する。これが、「おしゃれでキッチュでとびきり切ない低体温系青春ムービー」て言える人は幸運にも幽霊バスの存在にも気づかない人だ。本当は醜悪で無様で暗黒な映画なのに。
そういう人が宣伝したお陰か、つい見ちゃったじゃねーか、畜生。