恋の門

渋谷シネマライズまで行って見てきた。ネタバレしてるんで未見の人は読まない方がいいです。

松尾スズキの人脈をこれでもかというぐらい詰め込んだ作品。版権関係とかで結構金かかってそうです。スクリーンからは酒井若菜の魅力がちら見しています。あくまでちら見。
原作読んだせいかもしれないけど、やりたいことはわかるんだけどやりきれてない完成度の低さというか完璧主義の欠如というかそんなこだわりのなさが足らなくって、松尾スズキは映画監督には向いてないんだなと思いました。あくまで演劇畑。「酒井若菜かわいい」「おもしろかった」「疾走感があった」「妙にマニアックだった」「細かいディテールが興味深い」にすべて「けど」がつくんだなぁ、期待してたんだけどもう少し足りない。たぶん何十年かのちにミニシアター系でB級名作として再上映してそうではあるが。
特によかったのは小島聖の怒濤の側転シーンとミュージカルシーンと大竹しのぶのコスプレと喫茶「ペン」と門の部屋のセットと小道具。