CDは株券ではない−菊地成孔の今月のCDレビュー&売上予想 第7回−

今回はめっちゃ面白いレビューが繰り広げられています。

中学生の時にボブ・マーレーが日本に紹介され「レガ」だの「レガエ」だの「レゲエ」だの、外来呼称が曖昧なままノック・アウトされ、サンスプラッシュ!にスラロビ観に行って、ステージに上がっちゃった似非ラスタファイな女の客に辟易として「日本人にレゲエは無理だ。真夏なのにこの寒さは何だ」と思って冷凍睡眠に入り、解凍されたと思ってテレビつけたら「一生一緒にいてくれ YA」とかいう人が出てて、再冷凍に入ってしまった様な僕にとって、単なる女性シンガーのアルバムの中のヴァリエの一曲としてではなく、根性入ったレゲエ・オリエンテッド(ラヴァーズですら、ありませんぞ)な女の子が何枚売れるか?なんて話は、ウド鈴木が(もういいや・笑)。

激しく同感で、自分がレゲエにはどーしても夢中になれないのは、クールかクールでないかだけでかたづけられがちであるとともに、クールがわかんないんですよ。で、好きな人は狂ったようにクール!クール!というので傍から見てて寒いのが原因であるかと。そもそもレゲエの土壌もないしな。
また、

(略)、宇田多ヒカルさんが幸福性、アメリカン・スクール性の肥満状態に居る現在、(略)

このいい得て妙感がすばらしい(字、まちがえてるけど)。